生活保護を受給すると、医療費が無料になります。
しかし。
保険証がなくなり、病院にかかるためには「医療券」というものが必要になります。
この医療券は、区役所や市役所の福祉課で申請をしてもらうことができます。
申請といっても、窓口で病院に行きたいので医療券をくださいと言うと書類を渡されるのでそれを書いて出すだけです。
この書類には、だれが、いつ、どこの病院に、どんな症状でかかるのか、という事を書く欄があります。
例えば、虫歯の治療のため4月15日にはてな歯科に予約を取っていたとすると
日付けのところには4月15日、医療機関名のところにはてな歯科(適当な名前にしましたがもし本当に存在してたらすみません)、症状のところには虫歯、氏名のところには自分の名前を書きます。
あれ、電話番号を書く欄もあったかなぁ、どうだったかなぁ。
記入したその紙を職員の人にお願いしますと渡すと少し待たされ(職員さんが何かパソコンに入力していました)、名前などに間違いがないか確認し、めでたく医療券が手に入ります。
※この申請は、実際に利用する医療機関に予約を取ってからでないとすることができないので注意が必要です。
一度発行した医療券は、1ヶ月ほど有効らしいです。わたしはこのシステムをよく知らず、無駄に市役所に行ったり歯医者に行くたびに申請をしようとして止められました笑
待ち時間としては、10分程度だったように思います。
病院の予約当日だとバタバタして遅刻しそうなので、必要な時は予約の前日までに福祉課に取りに行くようにしていました。
あとは受診する医療機関の受付の際に診察券と一緒に出すだけです。
医療券を実際に利用するまで、おそらく何かそういうカードみたいなものがあってそれを病院の受付で見せる感じなのだろうと思っていましたが、実際は全然違いました。
サイズ的にはA4サイズを3等分か4等分した感じの細長い紙きれ、と言ったらなんとなく伝わりますかね?
この医療券は、利用する医療機関ごとに申請が必要です。
例えば、虫歯治療ではてな歯科にかかっているけれど、さらに膀胱炎になってしまって泌尿器科にもかかりたい…となった時は歯科と泌尿器科の病院とで医療券が2枚いります。
ケースワーカーが「新しめの病院だと生活保護の人は受け付けていない場合もあるので、そこだけ気を付けてください」と言っていました。昔からある古い病院なんかはまず大丈夫だそうです。
医療券について、わたしのところではこんな感じでしたがこれはお住まいの自治体によって微妙に違うかもしれません。
なので、困った時は担当のケースワーカーさんや福祉課の人に聞いてみてね。
生活保護を受給しだしてから子どもの虫歯が見つかり、わたしもずっと放置していた大きな穴があいた虫歯があったのでそれならと一緒に歯科に行きました。
心配だったので予約の電話の際に生活保護を受けていても診てもらえるか確認してから行きました。
ただでさえ電話が苦手だというのに、この確認をするのがどうにも恥ずかしく、なかなか電話をかけることができませんでした。
知り合いがそこで働いていませんように、知り合いとばったり会いませんように、とひたすら願いながら治療を受けていました。
会計の時の微妙な間も少し辛かったです。
完全予約制だったので他の患者さんに支払いがないところを見られなかったのが幸いでした。(もしかすると、歯科医院側が配慮してくださったのかもしれません。)
医療費が無料なのは本当にありがたくて助かっているんですけど、ああ、わたしたちは生活保護を受けているんだな…と嫌でも実感させられ、心が少しずつすり減っていくような感覚がありました。
マイナカードとかマイナポータルでこういう心がすり減る感じのやりとりがなくなったり…しないですかね?
あ、本当に緊急の時は医療券がなくてもきちんと病院に行くようにしてくださいとケースワーカーが言っていました。
その場合、窓口で生活保護を受給していることを伝えること、また福祉課に後からきちんと連絡をすることが必要だそうです。
虫歯もね、本当だったら自分のパート代の中から少しずつ治そうって思ってたんですよ。しょんぼり。
余談ですが、その大きな虫歯は親知らずだったので後日わたしだけ1人で行って抜歯をしてもらったんですけど、それがちょうど大雨の日だったんですよ。
大雨の中、止血用のあの丸いワタを噛みながら自転車漕いで家に帰るっていうのはたぶん普通に生きてたらなかなか経験しないよねと思ったら少し面白かったです。笑
抜歯後の説明で「激しい運動や入浴など血行がよくなる事はしないようにしてくださいね」と言われており、こんな普通に自転車とか乗ってて大丈夫か心配だったんですけど(といっても片道20分程度ですが)、抜歯後は特に腫れることもなく、眠れないほど痛くなる…なんてこともなく普通に治りました。
よかったよかった。